今回のテーマは、
看護師の残業が当たり前となっている病院の特徴と3つの理由について。
あなたの職場は残業が当たり前になっているかもしれません。
看護師は残業が当たり前…。
いいえ、そんなことはありません!
あなたの職場はブラック企業ならぬブラック病院(!)かもしれませんよ。
残業の多さを理由に転職を考えているかもしれませんね。
転職先でも同じ理由で悩まないためにも、残業が当たり前となってしまっている理由を考えてみましょう。
看護師の残業は当たり前なのか?
繰り返しますが、看護師の残業が当たり前と思ってはいけないことを忘れないでください。
誰しも早く帰りたいはずですが、なぜ看護師は残業が多いと言われているのでしょう。
それは病院というのが、いのちの危機がある患者さんを対象にしているからです。
残業時間が多い科は、急性期に関係があると言われているので、これらは避けることがポイントです。
急性期に関連のある科には、いつ重症で急変した患者さんが来られるのかがわかりません。
スタッフの仕事が終わる時間と関係なしに患者さんは来られます。
もし時間内に来られたとしても、検査や処置が終わり、状態が落ち着きやっと記録に取りかかって…。
緊急の患者さん対応に追われていたため、ほかの受け持ち患者さんのことが後回しになっていて仕事が終わらないこともよくあります。
気が付けば自然と残業している状態になってしまいます。
次に急性期に関係がある職場ではないのに、残業が当たり前となっている場合を考えてみます。
残業の原因は仕事の量が増えることにあります。
看護師の仕事が増えてしまうのは、人手が不足していることに尽きるのです。
例えば院内の研修や委員会などですが、これらは日勤の時間内に行われることが多いと思います。
つまり日勤帯の人手が不足すると、他のスタッフにそのしわ寄せがやってくるのです。
事前にその日の日勤者の人数を増やす対策もとられますが、休み希望や病欠がかさなるなどで、結局人数がマイナスになることも少なくありません。
また、看護学生の実習生を受け入れている場合です。
学生の係もいますが、学生が患者さんを受け持つとその担当看護師も指導に加わることになります。
学生の指導も大切ですが、残業をまねく視点からすると仕事を増やす原因になります。
今まであげたことと関係のない看護師は、残業が当たり前ではなく定時で帰る可能性が高いのです。
残業代がなしの病院は論外!
看護師はサービス残業が多いと言われています。
サービス残業と考えてしまう原因は、残業の内容が記録の仕上げや指示受けといった事務処理が多いことにあります。
これらは時間内にできる内容で、自分の力不足のせいだと思いこんでいるのかもしれませんね。
他のスタッフにはできているのだから、上司に言いにくい…と感じていることもあるはずです。
そのせいで実は残業として十分な内容であっても、サービス残業をくり返しているのかもしれないのです。
いくら優秀なスタッフが時間通りに仕事を終われたとしても、あなたの内容とはちがうのです。
受け持ち患者さんの状態はいつも変わります。
患者さんの重症度もちがうし、検査がかさなることもあるし、処置に時間がかかってしまうなど…同じ患者さんでも、日によって仕事の量は変わりますよね。
きちんと仕事をした上での残業は問題ないはずです。
ほかのスタッフと比べてサービス残業とあきらめるのではなく、自信を持って堂々と残業をしていると言ってください。
それでも残業だと認められないなら、その職場を思いきって辞めることも大切です。
残業代も出さない病院なんてもちろん論外です!
看護師の残業が当たり前となっている病院の特徴と3つの理由
残業が当たり前となっている病院は急性期に関係があり、規模が大きく、看護学生の実習を受け入れているという特徴があります。
その理由は
1. 急性期に関連がある職場は、時間がかかる仕事内容の傾向がある。
2.規模が大きな病院(200~300床以上)は、院内研修や委員会活動がさかんなので、人手が足りなくなる。
3.実習生を受け入れることで仕事の量が増える可能性がある。
この3つです。
この特徴を知っておくと、あてはまる病院を職場に選ばないことで残業を避けられるでしょう。
あなたの今の病院がこの特徴を持っていれば、改善できる部分を変えていく必要があります。
もしそれができないのなら、その病院を思い切って見限る勇気も必要ですよ。
看護師の残業が当たり前となっている病院の特徴と3つの理由のまとめ
看護師の残業はサービスだとあきらめないでください。
あなたはまず、毎日りっぱに残業をやりとげていると自信を持ってください。
あなたの残業の理由が、今まであげた病院の特徴にあてはまるなら変えることができます。
私も残業がムダだと考えて働いていましたので、残業しないよう努力もしてきました。
人手が不足していることに不満を持っていましたので、先輩や上司に何度も訴えたこともあります。
あなたの状況が全く私と同じではないかもしれませんが、残業の原因は必ずあります。
自分に当てはめて改善していき、働きやすい環境にしてもらいたいと願います。
それでも思いどおりに行かず悩んでいるなら、思いきって転職することをおすすめします。
あなたが気持ちよく働けることをお祈りします。