今回のテーマは、
新人看護師教育のあるある悩みを解決する5つの対処法について。
新人教育は、患者のケアに加えて大切な業務の一つです。
しかし悩みもつきもので、同じことで悩んでつまずいてしまいがちです。
そんな大変な新人教育にどのように対処すればよいのかまとめました。
新人教育は悩み事が尽きないがあなたの成長になる機会でもある
病棟に入職してきた新人看護師の教育は、2~3年目のまだベテランではない看護師がプリセプターとして担当することが多いと思います。
それだけに、自分自身にも未熟な部分が残るなか、新人にも教えながら業務を進めなくてはなりません。
技術も知識も経験も先輩看護師の方が上なのに、どうして指導を担当しないのでしょうか。
それにはちゃんとした理由がありまして、ベテランにはできないことがあるからこそ、まだ若い看護師が指導に当たるのです。
プリセプターになった看護師は、ちょっと前は新人でした。
だから新人の気持ちがわかる、新人の悩みを一緒に考えてあげられる、時には一緒に困ったことに取り組むことができる、それが一番大切なのです。
また、教えるためには十分に理解していないとできないので、自分の知識と技術の正確さを確認することができます。
つまり、新人教育を通じて新人だけでなくプリセプターもさらに成長することができるのです。
新人看護師教育のあるある悩み
新人教育によくある悩みをお伝えしたいと思います。
まず、新人に対してよく言われるのが「宇宙人みたい。」という言葉。
世代が少し違うだけで、物事の価値観が違っていたり常識と思っていることが通じなかったりして、言葉や思いが通じてないなと思ったときに出る言葉です。
でもそれって、私たちが新人だったときにも言われていたっていうことなんですよね。
他にも、後輩のためを思って怒ったら、逆ギレされてしまった、次の日から来なくなってしまった、ということも起こる場合があります。
看護技術のなかには、ミスが命に関わる大事故になることもあるので時には厳しさも必要なのですが、こういうことがあると指導するほうに迷いが出てしまいますし、逆にどんなに厳しく言っても同じミスを繰り返されてしまわれると、困り果ててしまいますね。
こんな風な新人教育あるあるの悩みは、毎年ごとにプリセプターが悩んで乗り越えて、成長につなげてきたことでもあるので、大変ですがぜひともやり遂げて欲しいと思います。
新人看護師教育のあるある悩みを解決する5つの対処法
それでは、新人教育で悩んだらどのように対処するとよいでしょうか。
①先輩や同期に悩みを相談する
先輩もプリセプターを経験していれば、あなたがどれだけ悩んで大変なのか分かってもらえると思います。
自分で解決できることも大切ですが、困った時に相談できることも大切です。
②新人に思い切って困っていることを打ち明ける
あなたが悩んでいるということは、新人の何かがよい方向に向かっていないからではないでしょうか。
プリセプターは完璧でなくて良いのですから、思い切ってあなたが困っていることを新人に打ち明けてみることで解決策が見えてくることがあります。
そこから一緒に上司に相談してみたり、新しい連絡相談の方法を見つけることができたり、一人で悩んでいては気付かなかったことの発見につながるのではないでしょうか。
③資料を読んで参考にする
新人教育に関する書籍や看護雑誌が出ていますから、それを参考にしてみるのも良いと思います。
出版されるほどに多くの看護師の悩みであることが分かりますね。
④先輩や上司に相談しても助けてもらえない時は次の策を考えよう
いくら新人と話し合って色々と調べて知識を身に付けても、先輩や上司の協力がなくては新人教育はできません。
もしかしたら、あなたの悩みの原因は新人本人ではなくて、周りが助けてくれないことではないでしょうか。
新人教育に理解が乏しかったり、古い変な風習が残っていたりすると、新人のミスは指導係の責任だ、みたいな雰囲気になって誰も助けてくれない場合があります。
もうこれはあなたがどうにかできることではなさそうです。
⑤転職を考えてみるのも一つの方法
新人を放り出してしまうのは罪悪感があるでしょうから、今すぐという訳にはいかないと思います。
新人教育が一区切りするところを目安に、もっと新人教育に対して理解のある病院を探してみるのはどうでしょうか。
プリセプターは1回きりという決まりはないので、次の年も頼まれる可能性はありますが、もう1年一人で大変な思いをして新人教育をするのは正直言って勘弁してほしいのではありませんか。
新人教育は周りの看護師がみんなで育てる意識がないと、新人にとってもプリセプターにとっても成長を実感せずに、ただ辛くて大変だったという思いだけを抱えて終わってしまいます。
理解のある職場であるかどうかが、悩みを解決できるかどうかにかかっているのですね。
新人看護師教育のあるある悩みを解決する5つの対処法のまとめ
新人教育は毎年行われていることなのですが、こうすれば絶対上手くいく!というようなテクニックがあるわけではありません。
新人にもプリセプターにも個性があるので、あるあるの悩みはあっても対処法はみんな違うからです。
例えベテランが担当したとしても悩まないことはないのですから、まだ若いあなたが悩んで壁にぶつかるのも当然なのです。
そこのところを理解しようとしない環境の病院であったことに気付いたときに、病院という大きな組織を変えることは難しいことですから、自分からよい環境を選んで動くのがよい選択と言えます。
教育体制がよいかどうかは、病院の規模や大学病院かどうかでは分からないことなので、転職の専門家にアドバイスをもらうことが必要です。
ナース人材バンクは特におすすめなので紹介しますが、ぜひ相談をしてみて欲しいと思います。
転職をするかどうかより前に、一人で悩みを抱えずに誰かに話してみることが大切だと思います。
一生懸命に新人教育を頑張ってくれる、あなたのような看護師の力が必要と思っている病院はたくさんあるので、それを知るだけでもきっと励みになりますよ。