今回のテーマは、
看護師は辛い仕事であるが、私が看護師を続ける3つの理由について。
看護師は医療機関に必ずいなければ成り立たない仕事だと思っています。
診断したり手術や処置をするのは医師ですが、実際に患者さんと寄り添い、励まし、看護計画を立てながら、患者さんに深く関わっていくのは私たち看護師です。
それだけに看護師は医師からも患者さんからも期待され、頼られる存在であると言えます。
看護師の仕事は辛い
入院設備のある医療機関で働く私たち看護師には夜勤があります。
その多くがシフト制で、働く曜日や時間が固定でない場合がほとんどです。
夜勤の場合、途中仮眠休憩があるものの、夜容態が急変してしまう患者さんに対応したり、暗い中の病室の見まわり、救命救急で働いている場合は一刻を争う患者さんの対応に追われ、休憩が十分に取れないまま疲れ果てて朝を迎えることも少なくありません。
ただでさえいつも同じシフトとは限りませんので、昼夜が逆転し疲れがたまりやすく、解消しにくいのが現状です。
そんな状況下でも私たち看護師は命が関わる仕事なので、投げやりにすることはできず、ただ辛い時間を耐えて患者さんの為に頑張るしかないのです。
看護師の辛さは職場現場で決まる?
看護師が必要とされるのは何も入院設備がある病院だけではありません。
通院のみにしか対応していない街の開業医の元でも私たち看護師は必要です。
取り分け直接生死と結びつきにくい整形外科や眼科、耳鼻科などの開業医の元で働く看護師は、通院してくる患者さんの近況をフランクに聞いたり、高齢者を中心とする待合室の井戸端会議にちょっと参加したりして、患者さんの状況をリサーチしながらも切迫した緊張感のない穏やかな会話を楽しんだりできます。
またそういった職場現場は必要とされる看護師の人数も少なく、雇用形態も様々で激しい人間関係に悩まされにくく、ほぼ定時に帰れるメリットもあり、状況次第では休みも取りやすく、悩み苦しまないといけないほど辛さは感じないことが多いです。
私が看護師を続ける3つの理由
そんな辛い現実もある看護師ですが、私が看護師を続けるのは3つの理由があります。
1つ目 やりがい
どんな仕事においても言えることですが、やりがいはとても大事です。
入院時にはあんなに弱々しかった患者さんが元気になって退院していく姿を見たり、何か用事を頼まれ、終わらせたときに言ってくださるお礼や優しく向けてくださる笑顔が見れたりしたときには、やってよかったという達成感と共に喜びがこみあげてきます。
2つ目 選択の幅が広い専門職
どんな人でも医事行為に関われるわけではありません。
きちんと専門学校や大学で一定期間勉強し、試験に合格して始めてつける仕事です。
また、職場の拠点は何も日本に限定されるわけではありません。
海外で働くことも可能です。
さらに、看護師には色々なスキルアップ方法があります。
実務経験次第では助産師の資格などを取ることもでき、様々な分野に対応することができるマルチな存在になることも魅力の1つです。
3つ目 収入面
看護師は辛い仕事が多いが故に通常の事務仕事などに比べると高い収入が得られます。
これは人生にとって大きな問題です。
高い収入が得られれば、自分で生計を立てれるだけでなく余裕ある生き方をすることができます。
お金のことにいつも悩んで生きる生き方をしなくていい為精神的に追い込まれず、ゆとりを持つことができます。
まとめ
看護師は特殊な仕事だと思います。
私たちは普通の人が普通に生活をしているだけではまず立ち会うことのない人の死や苦しみを間近で見たり、一緒に泣いたり、患者さんの人生そのものに1番側で関わる唯一の存在であるのかもしれません。
だからこそ、勤務体制だけでなく辛い思いをしてしまいますが、それは決して無駄なことではないと思っています。
たくさんの辛い思いがあるからこそ私たち看護師は人として更に優しくなれ、人として尊敬されるような素晴らしい人間になっていけるのです。
辛い経験こそが人を成長させ、人から信頼を寄せてもらえる存在になり、それは私の生きがいにもつながっていきます。
看護師は辛い仕事ではありますが、それ以上に得られるものは大きいです。
もちろん誰もが軽い気持ちで続けていける仕事ではありません。
私はそこにやりがい、専門性、それに見合った報酬を見いだすことで仕事の辛さを乗り越えて看護師をこれからも続けていきます。